5年ぐらい前の大雨の日
傘もささず、ずぶぬれの
おじさんが前から歩いてきた。
『近鉄なんば駅はどう行けばいいですか?』
って急に聞いてきた。
『結構ありますよ、歩いて行くのですか?』と返事して
『置き引きにあって、財布も傘もない』とぐずれそう
になりながら言った。
道を案内して別れたが、
誰かに肩を叩かれた気がして
振り向くと遠くでペタペタ歩いている小さい
背中があった。
走って戻って、車を取ってくるから待つように
伝え、車を駐車場に取りに行った。
車の中で、
『なんば駅でどうするのですか?』と聞くと
『朝になるまで待って、誰かにお金を借りて
名古屋に帰ります』といった。
僕は、5千円を渡した。
おじさんは、『必ず返します。』といった。
住所と電話番号と名前をメモに書いて渡された。
あれから、8年がたったが連絡が取れない。
この話を、いろんな人にして
『大いなる遺産』と重ね合わしていた。
いつか、僕の成功をかげで支えてくれているのではないでしょうか?
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